2024-05-16
なんでも防災百科4 えっ、電話が通じない1 ~災害時の連絡手段としての電話~
2014年の冬の大雪の日、ある山村と全く連絡が取れなくなり大騒動になったことがありました。
原因は、大雪で停電したことから電話が通じなくなったためで、その山村の方々に直接の被害はありませんでした。
電話・・・昔のダイヤル式の黒電話を思い出してください。
つながっているのは電話線だけで、コンセントから電気をとるようなことはありませんでした。
そして、停電しても電話はつながりました。
その山村は、デジタル化の一環として村全体にIP電話網を敷き、アナログ回線を廃止してしまったため、停電による影響で固定電話が通じなくなってしまったのでした。
現在の電話回線には、次のような種類があります。
アナログ回線
明治時代に電話が導入されて以来の電話回線で、こに電話回線には河川電圧48Vがかかっているため、電気が停電になっても電話回線に支障が無ければ通話できました。
< p>2024年から順次電話局内部の作業でアナログ回線からインターネット回線を用いたIP網に移行しますが、利用者には特に変更等の手続きはないため、知らないうちに切り替わっています。
残念ながら停電時はほとんどの電話機は使用不能となります。
デジタル回線(ISDN回線)
こちらもアナログ回線同様2024年から順次IP網に移行していきます。
IP電話
IP電話はプロバイダが提供するインターネット回線を使用し、通話を行う固定回線です。
光回線
光ファイバーケーブルを利用した固定回線の一種です。
残念ながら災害に強いとされるアナログ回線が廃止となってしまい、改めて災害発生時の連絡手段をどのようにするのか、家族間でしっかり共有しなければなりませんね。