2024-05-16
なんでも防災百科5 えっ、電話が通じない2 ~発信制限と三角連絡法~
一度災害が発生すると、非常に電話が通じにくくなります。
それは、電話回線が輻輳(電話が集中してパンク状態になること)して、通信できなくなることを避けるため、被災地内の電話と被災地外から被災地内にかけてくる電話に関して発信制限が行われるためです。
災害時は、行政や消防・警察などに加えて公衆電話が優先電話となり、一般の電話加入者の電話は利用を制限されてしまいます。
それでは、全く制限されてしまうかというとそうではなく、被災地内から被災地外にかける電話には制限がかかりません。
例えば遠くの親戚に安否を伝えようと電話すると、電話の集中によりつながりづらくなりますが制限は掛からないので、何回かかけなおせばつながることでしょう。
これを利用して、あらかじめ家族と遠隔地の親戚・知人・友人と申し合わせておけば、情報の収集・伝達が用意になります。
例えば、東京の自宅と札幌の親戚で、万が一首都直下地震が発生したら、東京の家族は札幌の親戚に安否を連絡すると決めておけばよいわけです。
これを三角連絡法といいます。
固定電話は原則発信制限がかかりますが、携帯電話の発信制限に関しては、それぞれのプロバイダーの判断となります。