2024-05-17

なんでも防災百科6 えっ、電話が通じない3 ~いざという時の携帯電話~

普段なんの心配もなく使用している携帯電ですが、携帯電話の電波の届かないところに行くと、とても不便を感じることと思います。

アンテナマークが立っているだけで、他の人と繋がっているような安心感があります。

一度大規模災害が起こると情報の受信・発信が困難になるのは、発信制限の問題だけではありません。

私たちがどこに行っても携帯電話が繋がるのは、各地に設けられた基地局があるからなのですが、その基地局が被災してしまっては繋がらなくなります。

また、基地局は機能していても、停電が長引くと基地局は運用を停止してしまいます。

もちろんバックアップ電源を備えていますが、最大でも1日程度しかもたないものが過半です。

ですから、災害発生直後は通じていたのに、翌日になったらアンテナが立たなくなり通信ができなくなるという状況が発生します。

そこで、企業であれば社員同士と、個人であれば家族など大切な人との連絡手段について、複数の方法を予め共有しておく必要があります。

企業であれば、各地の拠点にスターリンクによるWi-Fi網を築いておくことは、さほどコストがかかることではありません。

個人であれば、前回お話しした三角連絡法の他、災害時や大規模通信障害時に立ち上がる公衆無線ランの00000JAPAN(ファイブゼロジャパン)の活用、SMSの利用などを考えましょう。

また、音声通信については、クリヤーな音を伝えるためには文字などのデータを送るよりも多くのデータ量を必要とするため、回線の利用が輻輳(混雑)するような状況下にあっては、音声よりも文字での伝達の方がスムーズに行うことができます。

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